忖度と政治生命

継続は力なり。

三日坊主をギリギリ乗り越えて、なんと6日目のブログである。

 

ちなみに、そんな僕の努力の一方で、まだ誰にも見られていない、という、、

井森美幸さんのようなブログでもある。

、、みなさん、外出自粛の中、どこに出歩いてんだい?

 

まあ、いいんです。

いつだって承認欲求の生まれ変わりのような僕ですから、

誰にも読まれない中で書き続けるってことがきっと必要なんでしょう。

 

というわけで、6日目。

今日は、昨日の時間外の話をしたいと思う。

 

昨日、我が県でもやっと外出自粛要請が出て(一部地域だけど)、

それを受けて、僕の勤務先でも学校の休校措置が決まった。

進級式や入学式はせず、とにかく1日だけ学校に来て、教科書とかだけ受け取って、

そのあとは児童クラブで対応し、学校は休校、という決定。

市内でも感染者が出ているし、やむなしな判断だろう。

まあ、それはいい。問題はそのあとだ。

 

昨日の夕方それをHPとかで発表し、定時を迎えた。

いつものように帰ろうとしたら、部長からの呼び出しとのことで、

僕の部署ごと会議室に呼び出された。

、、と言ってもわずか4人の部署だけれど。

 

そこで部長が言うには、

「学校が休みになるが、給食もなくなるので、それに困る子にどうしたらいい?」

とのこと。

僕の部署の業務が、子どもの貧困対策なので、そういう話になったんだろう。

「なんとかして食事を届けられないかってことなんだけど」と続けた。

 

ちなみに、この部署では僕だけ生活保護ケースワーカー経験者で、

他はみんな福祉関係には素人というメンバー。

残念なことに、その長も素人である。

さらに残念なことは、僕は一番下っ端のため、経験は軽んじられている。

そのため話し合いでも発言権はほとんどない。

現在部署が発足して3年目。

 

なんだかんだ議論して、出した答えは、

「給食の牛乳やパンを学校で必要な子に配る」

というもの。

 

、、へー。

 

いや、悪くはないよ、悪くはないけどさ、、でも。

 

僕が出した意見は、

「その1日だけ来た時にフードバンクの案内を渡して説明する」

 

そして、それに対する長の反応は、

「いや、市として何かしたいんでしょ」

 

、、出た、ザ☆忖度。

 

「いや、市として何かしたいんでしょ」

、、って、そんなん市民からしたら関係あるかい!

 

僕の勤務先の市長は、現在1期目で、

40になったくらいの、いわゆる若手政治家。

見た目もまあまあで、人気もまあまあである。

話は上手で、スピーチも上手い。まあ、元コーチングの先生だしね。

そして、結構熱い、信念持って政治家してる、、ってことになってる。

 

けどさ。

 

「市として何かしたい」が市長の指示かは正直わからない。

だけど、「そうしたら(市長が)喜ぶ」と思われている。

ここにはもはや市民はいない。

 

これはもう忖度ではないか。

 

僕たちは公務員であり、市民のために仕事してなんぼ、である。

本来そこにしか存在意義はない。

僕たちを縛るのは、法律において他にはなく、

法律が許すなら、あとは「市民のため」がすべてで、

できることをできる限りするだけである。

、、と、僕は思っているが、現実はどうも違うらしい。

 

話を市長に戻すと、

彼のスピーチを聞く限り、彼もきっとそう思っている、、ように聞こえる。

上の人たちは知らないが、僕のような下っ端では市長の本音を聞く機会はあまりなく、

ほとんど普通の市民のみなさんと変わらない。

よって、彼の話すキレイゴトしか知らない。

 

だけれど、彼の本音を知りうる人は、違うことを言う。

ここで考えうる可能性は2つである。

①市長は本当にそう思っている。

 (市民のためのベストではなく、市としてできるアピールのベストが優先)

②市長は本当はそう思っていないが、そう言うと喜ぶと思われている。

 

しかし、実際のところ、この2つの差はあまり重要ではない。

既に市民にとってのベストがなしえない状態であることに変わりがないからである。

 

そうであるならば、この市長の政治生命はもうおしまいである。

市民を離れてしまったら、しかも特に貧困層という助けを求めている市民から離れてしまったら、政治家である意味はもはやない。

 

負の忖度を生んでしまったら政治生命は終わりである。

アベノマスクを配る誰かもそう。佐川さんが忖度したせいで、赤木さんは亡くなった。

 

僕ら公務員は誰のために仕事をしている?

それを導くあなたたち政治家は?

 

最後に泉市長の言葉を。

 

市民の安全のためやろ、腹立ってんのわ。

何を仕事してんねん。

しんどい仕事やから尊い、相手がややこしいから美しいんですよ。

後回しにしてどないすんねん、一番しんどい仕事からせえよ。

市民の安全のためやないか。言いたいのはそれや。

そのためにしんどい仕事するんや、役所は